活動報告(2024-05-11)
「鳥海高原花立にルピナスを植えよう」開催
2024年5月11日(土)
鳥海高原花立のポニーランド花立で、ルピナスの植栽を行いました。
花立のルピナスは市の観光ポスターやパンフレットでも紹介されるなど、由利本荘市を代表する風景となっています。しかし近年は花の生育状況が芳しくなく、花の株も減っている状況でした。そこで、写真家のAtsushi Ogawa(小川惇)さんが代表を務める「一般社団法人らくと」がルピナスの植栽を行うことになり、当会では苗を植えるイベントを企画しました。
爽やかな五月晴れのもと、参加者の皆さんと一緒に約400株の苗を植えました。
(全体では今期1,000株以上を植栽しています)
苗がしっかり定着し、美しい花を咲かせるには今後の管理も重要となります。
かつての美しい風景を取り戻すにはもう少し時間がかかるかもしれません。
残雪の鳥海山を背景にルピナスが咲き誇る風景を取り戻す活動を今後も続けていきたいと思います。

その後、昨年10月に運転を開始した「鳥海貝沢発電所」を見学させていただきました。
合同会社ハイドロパワー(酒田市)が運営する民間の小水力発電所です。鳥海高原の恵まれた水資源を活用して約50kWを発電し、電力会社に売電しています。
秋田は水が豊富な地域であり、戦前・戦後は県内でも多くの水力発電所が作られ、山間には今でも現役で稼働しているものが多く残っています。近年、由利本荘市内には山を切り開いた風力発電施設と太陽光発電施設が増えており、さらに大規模な洋上風力発電施設の建設が始まろうとしています。元祖 自然エネルギーともいうべき水力発電は、シンプルな設備構造で稼働期間が長いというメリットがあります。
そんなポテンシャルを秘めたこの地域において、民間企業が新規の発電所を建設し運営することは、様々な可能性を示す素晴らしい取り組みです。
そこから、さらに百宅地域に移動し、国の巨大事業である鳥海ダムの建設現場を見学しました。このような土地のあり様を変えるような大規模事業に際しては、最適解を導く議論が必要です。事業を進める国と地元行政、地域住民が、地域の未来にとって有益な選択をしていただけることを望みます。完成予定は8年後の2032年です。